摂食障害リアル克服体験談

今現在摂食障害で苦しんでいる方に向けて、克服者がどのように治っていったのか、そして今どのように生きているのか、たくさんの事例を紹介します。

【摂食障害】【映画紹介】The skinny

こんにちは。

久しぶりに更新です。今日はちょっと趣旨を変えて短編映画を紹介したいと思います。

それは、”The Skinny”。

 

 

最近、英語の勉強にとyoutube動画を色々と漁っているのですが、たまたま見つけて、摂食障害関連だったので、ブログでシェアしたいと思いました。

この映画は、監督であるJessie Kahnweilerが自分の摂食障害過食症)を題材にして撮った映画です。

ちなみに、主人公はJessie自らが演じています。

 

多分、摂食障害を経験した人にとっても賛否両論ある映画だと思うので(もしかしたら気分が悪くなる人もいると思うので、見るかどうかは自分で決めてほしい)、あまり詳しくは書きませんが、私の感想をちょこっと書いておきます。

あ、ちなみに、音声は英語で、残念ながら字幕なしです(スクリプトも探したけど見当たりませんでした)。でも、多分映像でだいだいは分かると思います。

 

私は、完全に手放しで良い映画!とは言えないけれど、世間の摂食障害の人というイメージを覆す、ある意味、隠れた真実をついた映画だなと思いました。

そして、光と闇のコントラストがとてもリアルだなと思いました。ぞくっとしてしまうくらい。多分、自分が摂食障害を経験していないと、ここまで闇の部分をリアルに描けないと思います。

 

世間では、摂食障害の人というと、折れそうなくらい細い、弱い、社会生活に支障がありそう、などといったイメージがあるかもしれません。でも、必ずしもそうとは限りません。摂食障害はふとしたきっかけで誰でもなる可能性のある病気です。

 

映画の中でも、Jessieは、明るくて、元気で、パワフルな女性として描かれています。

周りもJessieが摂食障害だとは全く思いもよりません。

でもその一方で、過食が止まらず、自分の体に対する嫌悪感から抜けられません。 

 

Jessieという明るいキャラクターと過食という闇のコントラストは、まさにこの病気の真実な気がします。隠れた病気で、周りには分からない。でも、本人は、そのコントラストの間で苦しんでいるという。

 

私はやっぱり経験者として、昔の自分に重ねて見ていた部分が多かったです。

 

特に、時折ふと見える、一気にやけになってしまう感じ、どうでも良くなる感じがとても分かる気がしました。

パーティーの後、みんなが帰ってから過食が始まったり、運転しているのに、過食が止まらなかったり、深夜にすごい量のドーナッツを買いに行きながらおばちゃんには涼しい顔をしていたり、あまりにリアルで、昔の自分と重ねて、その時の感覚が久しぶりに自分に迫ってくる感覚がありました。怖くなるくらい。

 

ただ、全体的にはコメディとして描かれているので、ちょっと気分が悪くなるくらいダークでありながら、そこまで重くならずに見れるのかなと思います。

 

詳しいことは、Naoさんという方のブログが、とても的確にまとめてくださっているので、参考にしてみてほしいです。

watashidakenobookclub.hatenablog.com

 

NaoさんはJessieの映画に対するコメントも日本語に翻訳して載せてくださっているので、とても参考になると思います。

 

特に、JessieのコメントをNaoさんが翻訳したものの中で、

 わたしはいつもテレビ中毒で、テレビ画面がわたし自身と、わたしの周りにある世界を理解するのを助けてくれるものだと信じていた。でも、わたしの食べ物とのこじれた関係に似たものは、何ひとつ見たことがなかった。ほんの数本の誰かの人生を追いかけた風の番組や映画は、摂食障害を取り上げたりしていたけれど、そんなのを見ても余計に問題から遠ざかる気がした。わたしは番組にでている女の子のたちみたいな外見じゃなかったし、その女の子たちみたいな行動もしていなかったし。わたしはバレエのプリマでも90210のケリー・タイラーでもなかったーそもそもわたしは痩せてもいなかった。わたしはそこまで重度の過食じゃないのかもしれない、と考えたりもした。そして、自分の27才の誕生ケーキをどか食いし、下剤を使ったとき、わたしはひとりきりで、絶望していて、そしてもう十分だ、と思った。

 

という部分は、とても共感しました。

私も病気の時は、摂食障害に関する書籍や動画、ウェブサイトなどをたくさん漁りましたが、どれもどこか自分とは違う、今まさに自分が戦っているもののはずなのに、リアルさが全くなく、心に響くものがないなと感じていました。

だから、この短編を撮ったJessieの気持ちは分かる気がします。

 

ではでは、最後になりますが、自分をさらけ出してこの映画を作ったJessieの勇気に乾杯!

また、突然のお願いにも関わらず、掲載を快諾して下さったNaoさん、ありがとうございました!

 

気になる方は是非見てみてくださいね^^

またJessieは他にも色々短編を撮っていたりするので、興味ある方はそちらも見てみると良いかもしれません。(私も見たいと思います)。

 

ではでは~。

【摂食障害】基準なんて幻想に過ぎない

こんばんは。すずです。

今日はちょっとアウトプットしたい気分なのでだらだらと書きます。アメリカから初投稿です!Yeah!!!

 

さて、アメリカに来て2週間経ちます。

 

こちらで生活していると、なんだか自分が細く小さくなったような気になります。

私は、日本では標準体型ど真ん中(むしろちょっとむちっとしているくらい)なのですが、こちらは大きい方が多いので、相対的に私は細く小さく見えます。

また、服を買うのにも、つくりが大きいものが多いので、普段より小さいサイズになったりします。

 

改めて、痩せている、細いってどういうことだろうと思いました。

私の体型は、日本社会の基準では、ほぼ標準。アメリカ社会の基準では、やや細い。

 

この社会による基準の違いって何なんでしょうか。

でも、このような違いは至るところにあります。

 

例えば、コンプレックスと感じる部分も違います。

私は自分の一重で細い目をとても嫌っていました。(今は嫌いではないです。普通です笑)特に笑うと目がほとんどなくなるので、意識的に笑わないようにしていた時期もありました。

目が大きい方が可愛いし、価値がある。それは揺るがない絶対のもので、そうじゃない自分は劣っている、ダメだと思っていました。

 

 

先日たまたま韓国人の友達と整形の話をしていたのですが、日本人や韓国人は目がコンプレックスで整形する人が多いのに対し、欧米人は逆に鼻をコンプレックスに感じる人が多いそうです。逆に目はあんまり気にしないそう。

 

ここでも社会による基準の違いがあります。

 

結局、何が言いたいのかというと、

自分の体型がどう見えるか、何が美しいとされるかの基準なんて、社会によって異なりなます。

そして、社会によって変わるくらい、基準なんて曖昧で不確かなものです。

 

摂食障害のときは、日本社会で良しとされている基準(=痩せていること)に合わせることに必死になっていたなあと思います。痩せていない自分は悪だ、痩せていないと意味がない、痩せていないと価値がない、と思っていました。

私にとって、この基準は絶対で、自分の価値を決めるものになっていました。

イメージで言うと、たとえ自分がどんなに他の事で成果を出したり、良いことをしてたくさんの白い部分を持っていても、痩せていないというその1点で、全て真っ黒になってしまうような感覚でした。

 

本当は、真の基準なんてないし、気にする必要もないのでしょう。

 

とは言っても、自分は日本社会で生きていくし、自分が美しいと感じる容姿もあります。

私は、別に日本人は痩せすぎなんだから、太ってもいいじゃん、気楽にいこうよ、とか、目なんて小さくてもいいじゃん、気にしすぎだよ、なんて言うつもりはありません。

自分のいる社会に適応したいと思うのは当たり前だし、社会の中で美しいとされているものを美しいと感じるのは当たり前だと思います。私だって、できればもう少しシュッとして、目が大きかったらいいなと思います。

 

じゃあなんなんだよ、と思うでしょう。

 

私がおすすめしたいのは、別の基準を知ることで、自分が絶対と思っている基準とのバランスを上手く取れるようになることです。つまり、相対化して見れるようになることです。

 

私の摂食障害が治った大きなきっかけとして、留学があるのですが、外の世界に出ることで、異なる基準を自分に取り入れていくことができたのが良かったのだなと思います。異なる基準があることを、身をもって体験することで、自分の信じ込んでいた基準だけじゃなくなって楽になりました。

 

 

痩せてないと価値がない、その強固なまでの基準に縛られて、苦しくなっている人が多いと思います。それしかないのだと。それに合わせられない自分はおかしいのだと。私もまさにその一人でした。

でも、その強固なまでの基準の周りに別の基準を取り入れてバランスを取れるようになることが治すために必要なことなのかなと思います。

 

完全に手放す必要はなく、バランスです。

今まで私がお話を伺った克服者の方々も、太ってもいいや、と完全に痩せの基準を手放したというよりも、自分の中でバランスがとれるようになったことで回復に向かっていきました。これは本当に皆さんそうです。

 

 

だから、今苦しんでいる人はちょっと意識して、自分の信じ込んでいる基準以外の基準を取り入れる体験をして、バランスを探ってみてほしいです^^

具体的には、海外旅行、新しいアルバイト、新しい友達と出かける、ヨガ、スポーツ、新しい習い事、新しいサークル、なんでもいいと思います。新しい刺激の積み重ねが大事なのかなと思います。こればっかりは自分で探るしかないですが、なんでもトライしてみるのみです!

 

 

では、上手くまとまりませんが、今日はこの辺で。抽象的なことを言語化するのって難しい、、思ったより時間が掛かってしまいました、、。もっと上手くできるようになりたいな、、、。

 

最後に、こっちのスタバの写真を載せておきます。

(店員さんにほぼ100%の確立で、Susanと書かれます。もしくはSuzy、、。どうもSuzuって言いにくいらしい、、。)

 

ではでは、素敵な1日を!

Have a nice day!

 

 

 

【管理人の頭の中】卒業と振り返り

みなさん、こんにちは。お久しぶりです。

今日はご報告を。

 

先日、無事、早稲田大学を卒業しました。

 

思い返せば4年前の春、病んでいて受験勉強どころではなく、進路変更でなんとか入れてもらったこの大学。周りの明るい顔とは裏腹に、私は何で自分はここにいるんだろうという気持ちでいっぱいでした。

 

ただ一つ、心に決めていたことは、卒業する頃には摂食障害が治っていようということでした。

 

そして、4年前に決めた通り、その摂食障害は治りました。


例えるならば、この4年間は深い深い沼の底からだんだんと這い上がって、やっと息をして、明るい日の光を見れたような4年間でした。

 

もちろん理想通りの大学生活ではなかったし、正直、後悔もたくさんあります。
でも、心から信頼できる仲間ができ、自分の見たい未来に向かって歩き出す準備ができました。

 

今後については、私は10月入社ということもあり、まさに今日、アメリカ、そしてその後は世界一周に旅立ちます。(今は搭乗待ちです。)

 

この経験から学んだことは、たくさん遠回りして、何回もダメになりそうになったけど、強く思ったことは実現できるんだなと思いました。例えどんなに時間がかかってるとしても。

 

私も、何回も死ぬことを考えたけど、本当に生きていれば、状況は変わるものです。だから、今苦しい人も、どうか諦めないでほしいです。

 

これからは、自分が生き生きと生きている姿が、今苦しんでいる人の希望となれるよう、しっかりと自分の人生を歩んでいこうとおもいます。

 

以上、振り返りでした。

行ってきます。

 

15.拒食症克服の経験は、管理栄養士となった今、全て活きています(鈴木真美)

鈴木真美(36) 

管理栄養士

 

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プロフィール

管理栄養士。

短大卒業後、病院や社員食堂での調理やメニュー開発に従事。

現在は、家庭の食のあり方を伝える料理教室を主宰。

また、摂食障害啓発活動も行っており、食べ方に悩む方の心に寄り添いながら食のサポートを行っている。

http://s.ameblo.jp/sukiki-08

 

克服前

症状

拒食、やや過食、チューイング

 

ダイジェスト

期間

状態

高1~高3初め(約2年)

拒食

高3初め~高3の3学期(約1年)

拒食、やや過食、チューイング

高3の3学期~短大卒業(約2年)

摂食脳(食べるものをやや過剰に考えるなど)はあるものの、食べられるようになる

 

人生曲線

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【摂食障害】「未来蝶.net」さんにて、ブログを紹介させて頂きました

こんにちは。だんだん春らしくなってきましたね。すずです。

今日はお知らせが1つあります。

 

摂食障害回復を支えあう「あかりプロジェクト」さんが運営するサイト、「未来蝶.net」にて、当ブログを紹介させて頂きました。

摂食障害と暮らす : ブックレビュー

 

「あかりプロジェクト」さんは、

摂食障害のひとが、自分の力を感じ、より自由に生き方を選んでいくための支えあい”を合言葉に、あのような苦しみを抱えているひとの力になりたい!という経験者や、楽になりたい!と願うひとで繋がり、支えあうプロジェクト

であり、主に6つの活動をされています。

①経験者の声や自助活動、摂食障害に関するイベントなどの情報を掲載したウェブサイト未来蝶.netの運営
②各地での自助グループ活動(「あかりトーク」「親子茶話会」)
③自助活動運営者やこれから立ち上げたい人のための勉強会開催とネットワークづくり
④ウェブ上で気持ちをわかちあうSNS未来蝶マイページの運営
⑤ご家族や援助職者向けセミナーの開催
摂食障害に関する調査研究

(引用:http://info.future-butterfly.net/index.html)

 

ウェブサイト「未来蝶.net」では、摂食障害経験者の声や治療機関の紹介など、様々な役立つ情報が載っているので、是非一度アクセスしてみてください^^

自分から積極的にポジティブな情報を取りに行くのは大事かなと思います~。

ではでは~。