摂食障害リアル克服体験談

今現在摂食障害で苦しんでいる方に向けて、克服者がどのように治っていったのか、そして今どのように生きているのか、たくさんの事例を紹介します。

【摂食障害】人付き合いと摂食障害

 

こんにちは。すずです。またご無沙汰してしまいました笑

無事試験も終わり、最近は色んな人とご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりしていました。(卒論やれよ、という声はさておき)

 

私は今でこそ、人とご飯を食べるのは大好きな時間で、とっても大切にしていますが、摂食障害の当時はもう苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。私は拒食、非嘔吐過食、過食嘔吐とどれも経験していますが、どの状態の時も人との食事は本当に嫌で嫌でなるべく避けていました。

今日はそのことについて、拒食、過食、非嘔吐過食と順を追って書こうと思います。

 

 

  

1.拒食のとき

拒食のときは徹底的に人とのご飯を食べるのを避けていました。理由は、本当に雀の涙ほどの食事なので、人に見られるのも嫌だし、何か言われるのも嫌だったからです。

友達や家族が心配して、「え、それしか食べないの、大丈夫?」、「それじゃ体持たないよ、もう少し食べな」って言ってくれても、聞く耳を持たず(本当にごめんなさい)、頑なに拒否していました。

また、外食なんてもっての他で、なるべく用事を作って避ける、行ってもサラダをつつくくらいでした。特に、うちの家族は外食も好きなのですが、当時は徹底的に避けていました…。お寿司の出前を取ったときに、ガリしか食べないので、お父さんと言い争いになったこともあります。

 

2.非嘔吐過食のとき

相変わらず人との食事を避けていました。この頃は日に日に膨らんでいく体に嫌悪感があり、人に自分の食事を見られるのも嫌だったし、太った自分が食べ物を食べているところを見られるのも嫌だった。なんかやたらと自分の食べているものを他の人がどう見ているのか、また、他の人が何を食べているのかがとても気になっていました。

また、外食は過食のスイッチが入ってしまうので、なるべく避けていました。ちょっとでも自分の許す量以上を食べるとパニックになり、その後食べ物を詰めこんでしまうのです。特に外食後は、家族が寝静まった後に家中の中のものを胃に詰めていました。朝、母がクリームチーズがまるまる一箱とパン、冷凍ごはん、ファミリーパックのチョコレートなどがほとんどなくなっていることに気付き、唖然とされたこともあります。それから母はクリームチーズはほとんど買わなくなりました。(今では普通に買っています~)

 

3.過食嘔吐のとき

大学では、飲み会や外食の機会がたくさんあります。特に新入生の時は、サークルの飲み会に行かないとなかなか馴染めないということもあります。

それでも、やっぱり怖くて、理由をつけて断ったり、行く決心をするもののドタキャンしたり、前日の過食嘔吐に落ち込んで、1日ベットから起き上がれずに断ったりしていました。(本当に特に幹事の人はごめんなさい)

ランチなどでの外食も避けていて、学食で食べるのも許せず、留学前まではけっこうお弁当を持っていっていました(今の感覚からすると、ほんと偉いけどね…)。

本当に完璧主義すぎて、1日に1回でも外食や人との食事の予定が入ると恐怖でパニックになり、余計に過食嘔吐していました。(普通の人からするとありえない感覚かもしれません…) 特に帰宅中の帰り道からそわそわして、歩きながら詰め込んだり、帰宅後に過食嘔吐していました。

 

しかし、徐々に飲み会で色んな人と話ができるのが楽しくなり、途中からなるべく行くようになりました。帰宅後は盛大に過食嘔吐したりもしていましたが、それよりも、みんなと同じ時間を笑って過ごすことが楽しくなってきました。そして、徐々に過食嘔吐しちゃっても、みんなと笑ってあれだけ楽しかったんだからいいかと思えるようになってきました。

 

なぜ良くなっていったか

今考えると、過食や過食嘔吐をすることをある意味許して、それよりも人と関わるほうに関心が行き始めてから、良くなっていったのかなと思います。人と話すことってこんなに楽しいんだ!ということに気付きました。インタビューさせて頂いた克服者の方で同じことをおっしゃっている方も多かったです。

 

まとめ

人間関係を築く上で食事が関わることは多いです。だから、摂食障害はある意味、人間関係にも影響を及ぼしてしまうのかなと思います。

私も、自分の「食」が乱れることが怖くて怖くて、人と関わることも避けていました。だから、まさに今摂食障害の人の、外食や人との食事がとっても怖い気持ちはもちろん、そんな自分から人が離れていくような気がして、それも嫌だし怖い気持ち、こんなことで悩んでいる自分が情けなくて嫌いになる気持ち、とってもよく分かります。

 

でも、勇気を出して、いつも断っている人との食事に行ってみてほしい。もしかしたら、恐怖や自己嫌悪の気持ち以上に「人と時間を共有する楽しさ」に気が付くかもしれない。食症状がでちゃっても、ま、いいや、って許せるようになるかもしれない。

なかなか時間は掛かるかもしれないけど、ちょっとずつ経験を積み重ねていったら、ちょっとずつ気持ちに変化があるかもしれません。私も1回1回本当に怖い気持ちと葛藤して、本当にゆっくりゆっくりここまできました。

恐怖を和らげるアイディアとしては、自分が許せる食べ物が食べられるレストランを選ぶ、途中で辛くなったら適当に理由つけて帰ってもいいことにするなど、できる範囲でいいと思います。

 

 

私も当時は辛かったけど、治った今は、逆に摂食障害を経験したことで、人と一緒に食事して、同じ時間を過ごすことがこんなにも素晴らしいこと、人生の中でとっても美しい瞬間であることに気付けてよかったなと思います。

そして、当時の私を食事に誘い続けてくれた友達たちには本当に感謝しています。ありがとう。

私はこれからもずっと、大事な人と一緒に食べるご飯を大切にしていきたいなと思っています。

 

では、今日はこの辺で。

明日は金曜日。週末の楽しみを想像して、あと1日ゆるりと頑張りましょー。