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摂食障害リアル克服体験談

今現在摂食障害で苦しんでいる方に向けて、克服者がどのように治っていったのか、そして今どのように生きているのか、たくさんの事例を紹介します。

13.一度、集中して自分を研究することで、約10年間の過食嘔吐に終止符を打ちました(トヨタナホコ)

 

トヨタナホコ(30)

英語学習ストラテジスト

スタートアップ企業COO

通訳・翻訳(英語・スペイン語

 

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プロフィール

大阪大学国語学部卒業。TOEIC990点取得。ニュージーランド、カナダ、メキシコで生活し、翻訳・通訳を経験した後、人材・組織開発プロジェクトリーダーを担当。前職は、某大手インターネットサービス企業グローバル人事部。現在は、「複雑な心理・事象を整理する」「成長・学習のサポート」「外国語」などの強みを軸に、提供できる価値を模索中。

 

克服前

症状

過食嘔吐

 

ダイジェスト

期間

状態

21歳~22歳(2年)

たまに過食嘔吐

23歳(1年)

症状が止まる

24歳~28歳(約3年半)

酷くなったり良くなったりを繰り返す

28歳~29歳(約1年半)

酷い過食嘔吐

30歳(8ヶ月)

治療期間

 

人生曲線

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原因、きっかけ

大学3年生となり、将来の選択のことを考えるにあたり、自分の中の冒険心(個人で事業をしたい、海外で暮らしたい等)とリスクを回避したい思い(社会人経験を積む、日本で安定等)の間で揺れていた。たまたま同じ時期にダイエットをして痩せたら、不思議と不安な気持ちが静まった。今考えると、大きな問題(自分の人生をどうするか)に対する不安な気持ちを、小さな問題(食べたいけど痩せたい)をコントロールすることで麻痺させていた。

 

家庭環境

両親、弟の4人家族。ごく普通の家庭で家族仲も良い。

長女だったため、我慢することやわがままを言わないことなどは、自然と身につけて育った。

 

明るく、行動的。弱音やうじうじすることを好まない。

 

家にいる時間は長くなかったが、愛情をかけてくれているのが伝わる。

 

仲は良い。小さい頃からスポーツをやっている。

 

学校環境

中学

家庭環境が複雑で、やんちゃな人が多かった。

バスケ部でキャプテンをしており、勉強もできた。

女子のグループ意識が苦手で、場面に応じて色々な友達と付き合っていた。

中学生にありがちな、からかう文化の中で、自身の体型をいじられることもあった。

怒ることもせず受け流していたが、心の中では傷ついていた。

 

高校

進学校。校則もなく、自由。心を開ける友達もできて楽しかった。

 

大学

外国語大学。インターンなど学外活動に積極的に取り組んでいた。

1つのグループには属さず、色々なところに顔を出していた。

毎日忙しく、充実していた。

 

性格

良くも悪くも短距離走選手。やりたいこと、興味があることには突っ走るが、それ以外に対してはまったりとしている。世の中の97%はどうでも良いが、3%にはとことんこだわる。完璧主義というか、頭の中で自分自身にかける言葉は厳しくなりがちなのに、根は怠け者。一人の時間が元気の源だけど、人と話すのも大好き。色々矛盾している。

 

ダイエット

幼い頃から体型は、太っているか、筋肉でがっちりしている。

大学2年生の時に1年間ニュージーランドに行き、帰国後、日本の女性の細さに目が付くようになった。大学3年生の時にダイエットを始めた。食べる量を減らし、約7、8キロ痩せると、周りにも気付かれた。痩せることが気持ちよく感じた。

 

その他

女性としての自我

女の子らしい子に対して、ずっと心の中で劣等感があったが、感じないふりをしていた。大学2年生でニュージーランドへ行った時に、女性として扱ってもらえたことが嬉しく、綺麗になりたいという気持ちを受け入れられるようになった。

 

克服中

完治までのプロセス

たまに過食嘔吐(2年)→症状が止まる(1年)→酷くなったり良くなったりを繰り返す(約3年半)→酷い過食嘔吐(約1年半)→治療期間(8ヶ月)→完治

 

21歳~22歳(2年)

たまに過食嘔吐(162cm 60~56kg)

実家暮らしで、でてきたものを3食食べる。

ダイエットを意識しているので量は少なめにしていた。

 

週2くらいの頻度で過食嘔吐

過食衝動があるのは、家に1人でいる時や忙しい毎日の中でふと時間ができた時。コンビニやスーパーで食べ物を買ってきて過食し、太らないように吐いていた。

菓子パン10個、チョコパイ1箱、塩辛いもの少しなど、全部でスーパーの袋1袋半くらいで、甘いものが多かった。

運動

夜クラブに遊びに行って踊る。

生活

毎日色々な予定が入っていて、不規則な生活。

授業、バイト、インターンを掛け持ちしていた。また、友達と遊びに行くことも多かった。

バイトで朝まで勤務することもあり、電車の中など隙間時間を見つけて眠る感じだったので睡眠環境は良くなかった。

それでも毎日楽しく、充実していた。

特に不調なし。

メンタル

あまり落ち込むこともなく、常にハッピーな状態。

就職活動、将来への不安はあったが、色々な活動をしている楽しさと充実感もあり、ネガティブな感情をあまり感じないようにしていた。

 

過食嘔吐に対しては、食べても痩せられるという利便性を感じていた部分もあり、周りにばれたくない気持ちが強かった。何をやっているのだろう、という自分の行為に対しての混乱はあったが、やめようと思えばすぐやめられるだろうと思っていた。

 

23歳(1年) 

症状が止まる(162cm 58~62kg)

卒業後、翻訳業をしながらカナダで暮らす

カナダで1人暮らし。

健康的な食生活。お腹が空いたら、体に良いものを普通の量食べる。

夜は、友達や彼など人と一緒に食べることが多かった。

彼がシェフだったので、よく料理を作ってくれていた。

運動

仕事で座りっぱなしなので、気付いた時に外を歩いたり、走ったりしていた。サルサをすることも。

痩せるためというより、健康維持や気分転換のためにしていた。

生活

規則正しい生活。睡眠もきちんと取れていた。

午前中:図書館や大学で翻訳の仕事

午後:自由、遊んだり散歩したり

夜:友達や彼と会う

 

週末は、夜に外出することも。

健康。自分の体の状態(運動したい、野菜が食べたいなど)に敏感だった。

メンタル

穏やか。新しい友達ができて楽しい。仕事も信頼してもらっていた。彼から愛情ももらっていた。過食嘔吐のことはもう忘れていたくらいだった。

 

24~28歳(約3年半)

酷くなったり良くなったりを繰り返す(162cm 57~70kgを推移、上下が激しい)

結婚を考えていた彼との将来や、自分のキャリアを安定させるため、社会人経験を積むために24歳で帰国。大阪の会社に就職するも、過食嘔吐が再発。彼とも破局。保守的な社風が合わなかったこともあり、半年で仕事を辞める。

大学時代に学んだスペイン語と英語を生かせる仕事を求めて、メキシコに渡航して就職活動。日系の会社に就職し、スペイン語通訳として働く。その後、人材開発に興味が沸き、人事部に異動。28歳で帰国。 

【日本】実家暮らし

朝:家で食べる

昼:手作りのお弁当

夜:家で食べる

ダイエットの意識は常にあり、お昼ご飯を少なくするなど、プチダイエットはしていた。

 

過食嘔吐は週3、4回くらい。

夜、仕事から帰ってきた後や、土曜日の朝にすることが多かった。

スーパーやコンビニで、1袋半くらいの菓子パンやスパゲッティを手当たり次第買ってきて過食嘔吐

実家暮らしで親にばれたくないと思いつつ、止められなかった。

徐々に頻度が増えていく。

【メキシコ】一人暮らし。

・普通に食べられる時

朝:野菜が多めな健康的な食事

夜:社食

夜:普通に食べる(外食7:自炊3)

 

過食嘔吐のサイクルになる時

朝:ほとんど食べない

昼:社食(少なめ)

夜:外食(周りに合わせて食べる量を調整)

夜中:過食

このサイクルがしばらく続く。

 

過食するのは、夕食後や休日など。酷い時は週5くらい。

立て直しては、また過食嘔吐して、というサイクルが続いていた。

食べるものは、パン、スナック、インスタントラーメン、甘いもの、などサイクルを重ねるごとに、落差が大きくなって、ひどい時に食べる量も増え、一晩で複数回過食嘔吐することもでてくる。

 

旅行の直前や会社の人とのダイエット競争などで、一時的に症状が止まる時もあった。

運動

【日本】

ダイエットDVDなど家でのエクササイズ。軽い筋トレ。

【メキシコ】

ジム。たまに会社でバスケ。

生活

【日本】

初の会社員。家と会社を往復する日々。規則正しい生活。

新しい仕事だったので、気疲れをしていた。

また会社には男性が多く、悪気なく言われる体型のことなどで、内心傷つくこともあった。

保守的な会社だったので、今まで自由奔放に生きてきた自分には、なんとなく雰囲気が合わなかった。

なかなか楽しみを見出せず、食べることに走ってしまった。

 

【メキシコ】

会社員なので、7時出勤、17時退社。

過食がない時は12時前に寝るが、過食がある時は2時くらいになっていた。過食が酷い時期は、あまり寝られていない。

週末は友達と遊びに行く。

【日本】

浮腫み。

【メキシコ】

症状の酷さと比例して、浮腫み(特に顔)、肌荒れが酷くなる。

メンタル

【日本】

だんだんと抑鬱状態になっていった。電車に乗っているときに、風景を見て泣きそうになる。閉塞感。将来への広がりが感じられない。先が見えない。頭でばかり悩む。恋愛面で悩む。

【メキシコ】

症状がないときは、穏やか。

症状があるときは、パニック。海行く前なのに過食止まらないなど、どうしていいか分からない。罪悪感と自己嫌悪。

恋愛は楽しいし、女性としての自尊心を維持させてくれたけど、誰か一人と付き合うと依存しそうになるので、意識して複数の人と同時に付き合うような感じだった。自分ではうまくやっているつもりだったが、今思えば色々怖がっていただけだった。

 

酷い時は、もうこんなので生きていても意味ないと考える。過食嘔吐を打ち明けた友達が協力してくれる(話を聞いてくれたり、泊まってくれたり)が、治らない自分に自己嫌悪。毎回過食するのは、これが最後と言っていたが、半日たったらまた過食してしまう。

ネットで治し方を調べても、暗くて病的な情報が多くて、引いてしまった。「過食のある毎日でもいいじゃない」といったアドバイスがあったが、自分はそれでは嫌なので受け入れられなかった。

いつか治るだろうという楽観的な考えが消えてきて、本当に治したいと思うようになる。

 

28~29歳(約1年半)

酷い過食嘔吐(162kg 筋肉質の60kg~脂肪の70kg)

日本に帰国して、転職。29歳の半年で症状が特に酷くなり、一気に10kg増える。

【転職活動中、転職直後】

転職活動中は、実家で規則正しく3食食べる。

転職直後は、東京のシェアハウスに住み、健康的な食生活。

 

転職後しばらくは意識して生活リズムを整えていたが、4月5月の繁忙期に、過食嘔吐が再発。

夜中1時2時に家に帰ってきて、お菓子やメイン系のものを2つくらい食べては吐く、ということがだらだらと続いていた。

5月の後半には、平日は毎晩過食嘔吐しており、自分でもやばいな、これはまた戻るやつだと感じていた。

 

繁忙期が終わり6月になると、頻度は減ったものの、暇になると過食嘔吐を週1くらいしてしまう。少しずつ調子が狂っていくのが分かった。

 

会社から徒歩圏内にある別のシェアハウスに引越し。前と比べてメンバー同士の交流があまりなく、一人で部屋で食事することが増えて、過食嘔吐の量と頻度が上がる。

【最後の半年】

食べて吐いてジムで運動、という繰り返しに疲れてしまい、それまでなんとか自分を保とうと掴まっていた手を離してしまった。

毎日明け方まで、食べては吐いて、コンビニに行って、また食べては吐いて、ということを3回くらい繰り返していた。眠さと疲れで吐ききれず、体重も一気に10kg増加。

 

朝:食べない

昼:社食

夜:夜ご飯から、そのまま明け方まで過食嘔吐

運動

ジム。

最後の半年はジムも行かない(ジムのぴちぴちの服を着た自分を鏡で見たくない)。

生活

最初は規則正しい。

繁忙期は忙しかったが、それ以外は定時退社で逆に時間があった。

金曜の夜は特に過食嘔吐が酷く、いつも土曜日は死んだように寝ていた。

週末も過食でつぶれるようになり、友達との予定もドタキャンするようになる。

酷い浮腫み。(朝マッサージしないと化粧が出来ない)

あご、のどの痛み。肌荒れ(特に口周り)。

症状に比例して強くなる。

メンタル

症状に従ってメンタルの状態も悪くなる。

抑うつ状態。自己嫌悪と罪悪感で、死にたいと思うようになる。土日も家から出られず、人生の意味がわからない、なんで生きているのだろうと思う。何も楽しくなくて、本当にもう生きていることが嫌になった。過食が治らない自分の人生に意味はない。自分を受け入れられなくなった。

 

30歳(8ヶ月)

治療期間(162cm 量っていない)

ある日の朝、会社に行けなくなり、新幹線で実家に帰る。車内で「治すか、死ぬか」と考えて、治療を試みることに決める。家族に告白し、病院を受診。摂食障害による抑うつ状態と診断される。上司や同僚のサポートで、会社を休職。約2ヶ月間実家で過ごすと奇跡的に症状がなくなり、復職。しかし、1ヵ月半で症状が出てきてしまい、退職。実家で治すことに集中する。その後、2ヶ月ほど、ヨーロッパ、メキシコ、ニューヨークへ旅行。自分の状態を調整する方法を掴み、完治。

【日本にいる時】

朝昼夜は実家で出てきたご飯を普通に食べる。

普通の量が分からなくなっていたので、1人前の感覚を取り戻す。

 

過食するときは、甘いものやお米が多かった。

 

最初は病院に行けば治ると思ったが、話を聞いてくれるだけで、何をしたらいいかは教えてくれない。病院に行ったら治るわけではないと分かったので、どんな食事が良いのかトライ&エラーを繰り返す。

だんだん過食の頻度が週1や週2くらいに減っていった。

【旅行中】

気分のままにお腹が空いた時に食べる。

一人旅だったので、ホステルで出会った人とご飯に行くことが多かった。

誰かとご飯を食べる楽しさ、甘いものも嘔吐前提で食べるのではなく、純粋に美味しいと感じ食べる感覚を思い出していった。

また、食べる以外の楽しみがたくさんあることを思い出す。

 

2ヶ月間で1回だけ過食嘔吐したが、食べたのはサラダだった。

 

旅の最後、ニューヨークでずっと憧れていた人に会うことができ、その人と人生に対する考え方や、食べ物との関係について語ることができ、それを帰国後も実践することで、改善されていった。

運動

【日本にいる時】

ジム。汗かくくらいのテンション上がる運動(Youtubeのフィットネス動画、ダンス)をする。

【旅行中】

毎日歩く

生活

【日本にいる時】

規則正しい。

8時起床、日中は過食症に関する本や心理学の本を読むなど勉強する。

軽く運動して、夜12時前後に就寝。

過食の症状の記録や未来の計画はあえてしない。

【旅行中】

やりたいことを毎日やる。サーフィン、オペラ鑑賞など、初めてのことにも積極的に挑戦する。

だんだん浮腫みもなくなる。毎日運動しているので、身体も心地よい。

メンタル

【日本にいる時】

穏やか。色々実験し、上下しながらだんだん良くなっていくが、抜け切れない。

【旅行中】

楽しい。開放感。メキシコを久しぶりに訪れ、当時の自分が見えていなかったものが色々と見える。

 

克服に一番有効だったこと

1. 周りに打ち明けて、サポートしてもらう環境を作る

摂食障害は、「私は病気なんだ」「しっかり治そう」という意識の変化が起こってから、古い習慣を壊して、新しい習慣が定着するまでに紆余曲折がある。

古い悪習慣に戻りそうになった時、自分の周りにどれだけセーフティネットがあるかで、踏みとどまる可能性が全然変わってくる。

ただし、親に「私、過食症なの」と言っても伝わらないので、過食症がどういうものかを噛み砕いて説明する必要があった。親や友人に「自分はこういう病気で、治そうとしていて、こんなサポートをしてほしい」と説明しているうちに、自分でもその言葉を信じられるようになっていく。家族が難しければ医者やカウンセラー相手でもいいから、言葉にすると不思議と客観視できるようになる。

 

それから友達にも、自分の状態を打ち明けた。最初は嫌われるんじゃないか、人が離れていくんじゃないかと怖かったが、いい意味で、他人は自分が思っているほど深刻に捉えておらず、逆にみんな温かく見守ってくれた。

自分の弱いところを隠さずに見せることで、治療にきちんと向き合うことができた。そうじゃなかったら、微調整、微調整で隠し続けて、逃げ続けていたと思う。

何よりもまず第一に、弱い自分を見せても安心できる環境があって、初めて治療に専念できると思う。

 

2. 自分で研究する

自分自身のこと、病気のこと、どうやって治るのか、自分なりに研究した。

まず自分が安心できる環境をつくることが必要だが、いくら周りのサポートがあっても、周りは自分の病気を治せない。治すのはあくまで自分。

治し方は誰かが与えてくれるわけではなく、自分で探さなきゃいけない。

 

過食を止めようとする前に、まず自分の過食パターンを分析する。私の場合は、飲み会後、特定の人に会った後などに症状が出やすかった。自分の中のエネルギーが、どこで吸い取られて、どこで充電されるかに敏感になる。「Facebookでこの人の投稿を見ると、なんか落ち込むな」とか、「体にフィットする服の方がテンション上がるな」とか、小さいことでも良い。

 

そうすると、だんだんと自分のことが分かってきて、私はこういう生活をしていこうと決められる。誰かの真似ではなく、あくまでも自分がどう感じるかを研究する。

 

3.自分のパターンを壊す

自分のパターンが分かってきたら、そのパターンを壊す行動をしてみる。失敗して、過食してもいいので、意識的に「不安定な状態」を作り出す。

良い安定でも悪い安定でも、安定している時は変わることができない。違う行動をしてみて、不安定になることで、だんだんと変わることができる。

 

「周囲からのサポート・愛情をもらう→少し余裕ができる→自分のパターンを研究→パターンを壊す」 というサイクルをとにかくたくさん回して、自分で実験してみる。そして、試行錯誤の中で自分に合うものを見つけていく。常識に縛られるのではなく、自分の体で試すことが大切。昔は、油は太ると言われていたが、今は良い油は代謝を上げると言われている。常識は、案外後から変わるものだから、気にしない。

 

4.頭で考えるのではなく心と身体で感じる

自分の中心を、【頭】から、【心】と【身体】に移す。

頭でぐるぐると考えてしまいがちなので、考えすぎて行動が止まりそうになったら、深呼吸して「頭、黙って」と心で言う。そして、この瞬間に集中して、「今、何をしたいんだっけ。」と自分の心と身体に問い直す。

 

5.睡眠、運動、腸内環境(便秘解消)

治すベースを作るには、幸福を感じられる身体の状態を作ることが必要。この3つをきちんとすることで、幸せホルモンがきちんと出る。

 

克服の転機となった出来事、重要だったこと

1.会社に行けなくなった

限界までいってしまったこと。自分一人では治せないんだ、と諦めて手を離した瞬間、全部自分で抱え込むのをやめることができた。

 

2.吉野美奈子さんの本を読んで、旅に出た

ニューヨーク在住日本人アーティストの吉野美奈子さんの本を読み、旅に出ることを決意。

旅の最後にニューヨークを訪れた際、偶然にも街で吉野美奈子さん本人に会うことができた。

彼女から参考となる食べ方や生き方を教わる。

「できるときに、できることを、できるだけ」「その瞬間に集中して、エネルギーの出し惜しみをしない」など、素敵な言葉をたくさんもらった。

自分が行動を起したことによって、素晴らしい出会いがあって、違う景色が見えたことに感動し、病気で悩んでいたことが吹っ切れた。

 

3.海外のエキスパートの話を聞き、最新の知識を吸収する

YoutubeやTEDなどで、健康やライフスタイルに関するエキスパートの話を聞いた。彼らの話は、信頼性や科学的な根拠もあり、希望が持てるものが多く、とても参考になった。また、スピーカー本人がとてもエネルギッシュで、こうなりたいと素直に思えるような人ばかりだった。よくジムで運動しながら話を聞き、毎日小さい思考の変化を起していった。

逆に日本のメディアは、「摂食障害はどういうものか」という書籍や動画はあっても、じゃあ「どう生きるのか」という根本的な観点で、ほとんど参考になるものがなかった。

 

今までは、人が言うことをそのまま信じていたが、自分で実験してどれを信じるか決めるようになった。

 

<よく見ていたもの>

・Brene Brown →Vulnerability(自分の弱さを隠さず生きること)の大切さ、など

・Tony Robbins →幸福の鍵はProgress(成長)、Fulfillment(満足感)を与えてくれるものは人それぞれ違う、など

・Marie Forleo →必ず方法は見つかる、Clarity comes from engagement, not thought.(とにかくやってみること、考えても答えは明確にならない)など

・Mark Hyman →Functional Medicine(個別の症状を止めるのではなく、体・心・頭の3つのバランスをとることで、健康を包括的に向上させる医学アプローチ)

 

参考になった本など

『拒食症・過食症対人関係療法で治す』水島広子

自分の摂食障害を理解する第一ステップ。

著者の水島さんは、お医者さんで、とても分かりやすく、読みやすい文章。

親にも読んでもらった。

 

克服中に試したこと

効果的なものも、効果的じゃなかったものも

・朝昼夜の食事のウェイトを色々変えてみる

・色々な運動を試す(気楽系、がっつり系、ウェルネス系)

・仕事を休むor辞める(辞める前に一度休職をする方がよい)

・サプリ系を色々試す(プロテイン、脂肪を付きにくくするやつ)

・良質な油に変える(オリーブオイル、えごま油、アボガド)

・生活リズムを色々試す(好きなことを時間を決めず過ごす生活or規則正しい生活)

・モノを捨てる

・旅行する

 

克服後

現在の生活(162cm 69kg)

朝:野菜、果物、チアシードを入れたジュースなど。

基本的に、朝はフルーツや野菜、良質な油を摂るようにしている。

昼:軽めに食べる。

家にいる時は自炊、外出している時はおにぎりなど。 

夜:とにかく楽しむ。量やカロリーはあまり気にしない。

  バイトが夜の日は、帰ってきてから食べたり、食べずに寝ることも

 

食事に対して考えることが減りすぎて、意識しているのは、できるだけ加工食品を避けることくらい。感覚的に自分のエネルギーを上げてくれるものを食べている。

 

食べ過ぎたとしても、過食とは違って罪悪感も少ない。

運動

ジム、筋トレ、ダンスなどで、1日30分は身体を動かすようにしている。

少し汗をかいたり、息が切れる運動をすることで、頭と身体のバランスが取れる。

生活

色々な仕事をしているので、日毎にスケジュールが異なるが、前日の夜寝る前に翌日のスケジュールを決めて動くようにしている。朝昼は頭を使う仕事、夜は単純作業をするようにしている。

 

これも、自分はどういう生活のスタイルがいいのか実験してきた。自分の場合は、プランは欲しいが、あまり長期にすると考えすぎてしまうので、しっかりプランニングするのは翌日のことだけにしている。

 

睡眠は、最低限6時間とるようにしている。

健やか。

メンタル

良い状態。経済的な安定がなくなったぶん、色々と悩むことも増えたが、逃げずに向き合えば何とかなると思える。辛いことがあってこそ、楽しさや喜びを感じられる。

過食嘔吐は自然に消えたのではなく、自分で治したので、再発の防ぎ方も分かっている。この自信があるから落ち着けると思う。

 

ダイエット

今から頑張ります笑。体重も少しずつ減ってきているので、今の食生活を続けようと思っている。今までと異なり、ダイエットの話題に過度に敏感になるのではなく、素直な気持ちで聞けるようになった。みんな色々努力しているのだなぁと、日々感じている。

 

人生の捉え方

これまでは、人生はどこか大きな目標に辿り着くためのものだと思っていた。今は、毎日の小さな充実感の積み重ねだと思っている。生きる単位が、週や月、年など、頭で考えるものではなく、その日1日やその瞬間など、心や身体で感じるものに変わった。

 

現在のお仕事について

これまでの経験や、自分の強みを軸に、色々と仕事をしている。

大学時代は個人でビジネスをしたいと考えつつも、踏み出せなかった。人との繋がりも作りやすく、経済的にも恵まれていた会社員生活を、摂食障害を克服する過程で手放した。今は、自分の心と縁の赴くままに好きなように仕事をしたいと思っている。5年後、10年後どうなっているのか、楽しみです。

 

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まとめ

「治った」の定義

第一に、過食衝動がないこと。

今は、過食衝動がないので、過食嘔吐することもない。前は、その場では過食嘔吐しなくても、過食衝動が止まらないことが多々あった(カフェで過食衝動があって、過食したいけど、人目があるのでしないなど)。なので、過食嘔吐の行為自体よりも、過食衝動の有無が治ったかどうかの違いだと思っている。

 

第二に、自分のエネルギーの収入源と支出源を知っていること。

自分がどんな時に気持ちが上がって、どんな時に下がるのか、その両方を自分できちんと把握しておくこと。言うなれば、自己研究すること。例えば、美術館に行くと気持ちが上がるとか、この人に会うと疲れちゃって気持ちが下がるとか、些細なことでも良い。

大切なことは、自分がそのように感じることを良いとか悪いとかジャッジするのではなく、そのまま認めて生きること。

 

また、なんとなく治ったとか、彼氏がいたから治ったなど、は続かないと思っている。外部要因に頼るのではなく、自分が根本的に変化することが不可欠。

治す過程で、他の人にはもっと気楽に生きればいいじゃん、と言われて、そうしようと思った時もあったが、自分の場合はそうすると逆にしんどくなってしまうので、あくまでも自分に合った生き方を見つけること。

 

振り返ってみて

ずいぶん長い間、ひとりで苦しんでしまったなぁ…という感じです。

 

メッセージ

今から言うことは、本気で治したい人だけ読んでください。そして読んだからには、素直な心で、必ず実践してください。

 

どうやって治せばいいのか、答えはいくら考えても頭の中では生み出せません。人間の脳は、太古の昔から「幸せを感じるため」ではなく「生存競争で生き残るため」に働いてきました。だから、ポジティブなことには鈍感で、現状で脅威を感じること、上手くいってないことを見つけ出そうとします。いつもと違う行動をすることも脅威に感じるので、一度習慣になってしまうと、良い悪いに関わらずそれを続けようとします。

 

それに比べて、心や体には幸せを感じるメカニズムが宿っています。十分な睡眠をとって、幸せホルモンが生成される腸内環境を整えて、汗をかくくらいの運動をするだけで、かなり気分が上がります。

 

克服のために何より大切なことは、【とにかくいつものパターンを壊してみて、心の声や体の反応を確かめ続けること】。変化を嫌がる頭がダダをこねても気にせず、いつもやってることをやめてみる、いつもやっていないことをやってみる。

 

成功率が上がるコツは、【まず引き算からすること】。ヨガに通う、出会いの場に行く、新しい服を買う…の前に、早起きしようと頑張るのをやめる、なんだか気疲れする友人と距離を取る、要らない服を捨てる、など。だんだんエネルギーの消耗が減ってきた頃に、足し算で新しいことを始めると効果的です。

 

くじけそうになったり、もっと詳しく知りたい方は、下記URLで情報共有していきますので参考にしていただけると幸いです。

https://nahokotoyota.thebase.in

 

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