摂食障害リアル克服体験談

今現在摂食障害で苦しんでいる方に向けて、克服者がどのように治っていったのか、そして今どのように生きているのか、たくさんの事例を紹介します。

ご報告

 

こんにちは。すずです。

本日はお知らせをしようと思います。

 

本日を持ちまして、このブログを辞めようと思います。

 

理由は、自分の中で今やりたいこと、身につけたいことが明確になり、次のステージに進む時だと感じたからです。

アメリカに来てから、日本にいた時以上に、もっと自分の興味を掘り下げていきたい、視野を広げたい、やりたいことが実現できる力をつけたい、と思うようになりました。

そして、色々と考えた結果、このブログと両立していくのは厳しいと判断し、ここで一区切りつけようと思うに至りました。

 

このブログを始めて約1年。

コンセプトは、明るい摂食障害克服のロールモデルを提供すること

その想いは今も変わっていません。

 

ブログを始めてからたくさんの方にお会いすることができました。皆さん本当に素敵な方ばかりで、インタビューしている私の方がたくさん勇気をもらうことができました。自分が病気の時に見ていた情報のようにネガティブなエネルギーではなく、プラスのエネルギーを感じることができました。

 

また、ブログを公開したことで、多くの方に応援の声を掛けて頂き、とてもありがたかったです。当初は公開することに多少の躊躇いもありましたが(最初にfacebookに投稿した時は緊張しました)、取り越し苦労でした。

自分が摂食障害だったことを公表することで、人が離れていくなんてことはなく、逆にたくさんの温かい言葉をもらいました。個人的にメッセージをしてくれた方もたくさんいて、とても胸が熱くなりました。本当に私の周りは温かい人ばかりです。

 

もちろん良いことばかりではなく、インタビュー・編集と多くの時間が掛かってしまい、他のこととの両立が大変だった時もありました。さらに、情報収集をするうちに、改めて摂食障害で苦しんでいる人の多さにも驚き、悲しくなりました。

 

ですが、結果的にはこのブログを始めて良かったなと思います。

本当に、このブログでたくさんのことを考え、学ぶことができました。

感じたことはもう、星の数ほどにあるのですが、大きな3つの点に触れておきたいと思います。

 

1つ目は、摂食障害を最終的に治すのは自分」だということです。

これは、もう、本当に一番に感じています。

病院やカウンセリング、家族からのサポートはもちろん有効な部分もあると思いますが、最終的には自分で治す以外に道はありません。

もちろん、治すと決めて、立ち上がろうとしても、何回も転ぶと思います。私も何回もありました。それでも、しつこく、めげずに立ち上がるしかありません。なかなか骨の折れるプロセスではありますが、その繰り返しの中で光が見えてくるのではないでしょうか。

 

インタビューさせて頂いた克服者の皆さんも、何回転んでも、立ち上がることを積み重ねていきました。それぞれの克服プロセスは異なりますが、自分で克服することを選択して、何回転んでも行動し続けていきました。

 

2つ目は、摂食障害であっても、やりたいことをやる、行動することの大切さ」です。

私は、摂食障害を治してからじゃないと何もできない、と思って、摂食障害を治すためだけに生活していたような時期がありました。サークルにも行けず、とにかく摂食障害関連の本を読んだり、身体によさそうなご飯を作ってみたり。でも、それは上手く行きませんでした。こんなに頑張っているのに、なんでうまくいかないんだろうと思っていました。しかし、逆に摂食障害があること関係なしに、やりたいことをやるようにしてから、回復の波に乗った気がします。友達の誘いに行ってみる、旅行に行ってみる、イベントに出てみる、など小さなことかもしれないけれど、今まで摂食障害であることで、ブレーキをかけていたことです。

 

克服者の皆さんも、摂食障害の治療のためにこもって何かをしよう、とするよりも、摂食障害でブレーキをかけていた、やりたいことを少しずつ解放して、積み重ねていった先に回復が見えた方が多かったです。

 

こんなに強調するのは自分の後悔からでもあります。特に大学1年、2年生の時に、摂食障害であることでブレーキばかりかけて、全然行動していませんでした。正直、摂食障害であっても、もっとあの時間に色々な場所に行って、色々な人と会って、色々な経験をすればよかったなあと思います。そして、そうしていたほうが症状も早く良くなったのかなとも思います。だから、今摂食障害でいる人にも私と同じような後悔はできるだけしてほしくないなと思って書いています。

 

私たちは摂食障害のために人生を生きているわけじゃありません。摂食障害であっても、自分のやりたいことをしてみていいのです。そして、結果的にそっちの方が治そうと躍起になるよりも、治療に効果的だったりします。

 

3つ目は、克服に必要なのは、「ネガティブな情報で傷を舐めあうことではなく(時としてそれが必要な時もありますが)、プラスのエネルギーを持った情報で前を向く」いうことです。

これは私が個人的に強く感じていて、ブログのコンセプトにしていることでもあります。

何かが上手くいかない時に、同じように上手くいっていない情報ばかりを見てもあまり解決策にはならなくて、上手くいっている情報をみることの方がヒントになるのかなと思います。

例えば、自転車の乗り方が分からない時に、同じよう乗り方が分からなくてずっと悩んでいる人の動画を見るより、もともと乗り方が分からなかったけど、できるようになった人の動画を見る方が、ヒントになりますよね。(例え方が下手でごめんなさい。。。)

 

摂食障害の回復でも同じで、自分と同じ摂食障害の人を見ていると安心すると思います。その気持ちはよく分かります。私もそのような情報ばかり見ていた時期もありました。明るすぎる情報は、なんだか受け付けられないし、不思議とネガティブな情報に安心していました。

でも、そこにずっといるのでは、やっぱり自分が良くなる方向に向かわないです。本当に。余計に、暗いところに落ちていくような気がします。

 

そう感じていたこともあり、私は何かしらプラスのエネルギーを持った情報を届けたいという想いでやってきました。それがこのブログでどれだけ実現できたのかどうかは分かりませんが、自分の問題意識に対して、微力ながらもアクションできたのは良かったなと思います。

 

長々と書いてしまいましたが、以上の3点が、私が強く感じたことです。

 

さて、私の今後についてですが、これからはより自分の人生を充実させていこうかなと思います。(当たり前のことを言っていますね。笑)

10月からは新社会人にもなりますし、それまでは海外にいるので英語やその地でしかできない勉強もしていきたいです。

 

その意味でも、このブログは私にとっても、摂食障害という過去に一区切りつけるものになったと思います。もちろん、もっとたくさん記事を書けばよかったし、デザインなどにも全然手が付けられなかったので、やりきれていない部分もありますが、不完全ながらも、とにかく行動してみてよかったなと思います。今は、摂食障害だったことを恥じてはいませんし、誰に聞かれたとしてもニュートラルな気持ちで話すことができます。

 

摂食障害の啓発については、今後、直接的な形で何かするということはなくなると思います。

とりあえず、まずは自分がよりいきいきと楽しんで生きることで、摂食障害で苦しんでいる人に何かしら希望を持ってもらえるように精進していきたいなと思います。私が病気の当時に勇気をもらっていたのもそういう人たちだったので。

 

そして、これは余談ですが、最近思うのは、摂食障害の啓発に限らず、自分がやりたいこと、求めていることは、「何かしらの気付きやヒントを提供すること」、さらに、そうすることで同時に、「自分の視野も広がること」なのかなと思います。これは今までなんとなく感じていたものの、明確には見えていなかったので、このブログを通して気付けてよかったなと思います。

 

なんだかまたとりとめのない文章になってしまいました。笑

 

最後になりますが、ブログ初心者で、たくさん読み辛い部分もあったと思いますが、たくさんの方に読んでいただけてとても嬉しかったです。ありがとうございました。

 

また、何よりインタビューにご協力してくださった皆さん、ありがとうございました。本当に感謝です。このブログを続けることができたのは皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

 

情熱を持って始めたこのブログを辞めるのは少し寂しくも感じますが、新しいものを始める時は、古いものを手放すことが必要というのも経験上分かっています。寂しいですが、今日で一区切りつけたいなと思います。

ブログに掲載されている情報は時の経過と共に、その当時のものになってしまいますが、ご了承ください。><

 

私は今までもこれからも、一人でも多くの方が摂食障害から抜け出せることを応援しています!摂食障害は治ります!

 

では!では!お元気で~^^

ご愛読ありがとうございました!

 

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すず