4.摂食障害がヨガで治り、現在はヨガインストラクターをしています(山口紘実)
山口紘実(27)
ヨガインストラクター
プロフィール
摂食障害をヨガで克服した経験から、ヨガがとっても上手になりました。都内を拠点にヨガクラスやヨガイベントを行っています。興味がある方はぜひ一度お問い合わせください☆http://hellosunrise.jimdo.com
ブログも書いています!☆http://ameblo.jp/gu214
克服前
症状
ダイジェスト
期間 |
状態 |
15歳前半(半年) |
拒食 |
15歳後半(半年) |
非嘔吐過食 |
16~21歳(5年) |
|
21~22歳(1年) |
食べ過ぎレベル |
人生曲線
原因、きっかけ
進路を意識し、自分の将来がとても不安になったこと。過保護に育てられたため、今まで頑張ったことがなく、自分に自信も無く、何をどう頑張ればいいのか頑張り方が分からなかった。
家庭環境
両親と兄の四人家族。
裕福な家庭で、基本的には良い環境で、愛されて育ったが、母はちょっと過保護だった。
母とは仲良しだが、ある意味愛されすぎた。
母は心配症で、とても過保護だった。小学校で私立の進学校の編入試験に合格し、入学したが、母はまぐれで受かったと思っていた。娘に対して、周りと比べてあまり頭の出来が良くないのだから、無理しなくていいよ、と言って、宿題なども全てやってくれた。
母自身が自分に自信が無く、自分の娘にも自信が無かったのだと思う。結果、自分も自分に自信が持てなかった。
また、子供の思春期の時期にたまたま父の仕事が忙しく、母はいつも心細そうだった、いつも自分は我慢している、自分を犠牲にしている、自分は悲劇のヒロインといった感じを出しており。母自身が自分の人生を楽しんでいる感じがなかった。
しかし、当時は自分がお母さんを助けなきゃと思っていた。
父のことはリスペクトしており、好きだった。父は弱音を吐かず、嘘はつかず、弱いところを見せなかった。弱いところをみたところがない。
また、問題解決能力に長けており、問題があるといつも一緒に解決策を考えてくれた。また、叱る時も感情的でなく、長い目でみると自分に損だよ、などと絶対味方の立場で筋の通った言い方をしてくれた。
兄とは仲良し。兄は兄で両親に認められるように、自分とは逆に勉強を頑張っていた。
学校環境
小学校から私立の女子校で進学校。サラブレットが揃う。校則が厳しい。
学校は好きでも嫌いでもなかった。友達は多かったが、特にどこかのグループに属していた訳ではなく、一人行動もしていた。
部活は茶道部だったが、納得できないルールがあり、途中で辞めた。
性格
筋が通らないことが嫌い。バカ正直。嘘をつけない。頑固。世の中は皆良い人だと思っていた。完璧主義(自分に出す合格点のハードルが高く、全部をミス無く完璧にやるのが好き)。
自分に自信がない(周りにバカでかわいいねと言われることは多かったが、人として評価されたことがなかった、できないキャラが定着しており、自分自身できないように見せることが上手くなった)。
自分の存在に自信がない(母にこんな至らない私のところに生まれてきて、ごめんね、と言われて育ったことが大きい)。
ダイエット
痩せ願望は特に無かった。綺麗になりたい気持ちはあったが、メイクや髪の毛、服などの方に目が行っていた。
その他
将来への不安
自分の将来がとても不安で仕方なく、そのことばかり毎日考えていたら、食欲が減退し、食べられなくなった。
食事は娯楽だと思い、楽しい時間を避けていた。
また、夕食の時間は塾に行っており、勉強についていけてなかったためどうしようという
思いで食事できなかった。
クラス替えで仲の良い子と離れる
違うグループになり、心細さを感じていた。
克服中
完治までのプロセス
拒食(約半年)→非嘔吐過食(約半年)→過食嘔吐(約5年)→食べ過ぎレベル(約1年)→完治
各ステージでの、「食」、「運動」、「生活」、「体」、「メンタル」の大体の状態
15歳前半(半年)
拒食(156cm36kg)
食 |
全然食べていなかった。お菓子をつまむくらいで、1日パックンチョ1箱とか。胃の機能が落ちて、消化できなかった。 体は普通に動いていたため、食べないことが悪い、健康に良くないとは思っていなかった。 1ヶ月で6キロ落ちた |
運動 |
週1でテニス。強迫観念とかではなく、普通に運動が好きだった。 |
生活 |
夜になると将来への不安が強くなり、どきどきして、考えすぎて眠れなかった。2時とか、酷いと4時まで寝付けなかったが、朝は普通に起きていた。学校では眠くて昼寝していた。 ちょっとでも考えたら解決すると思っていたため、眠れない間は、人生プランを考えたり、日記を書いたりしていた。
バカなことにコンプレックスを感じており(学年順位が下から2、3番目が当たり前になっていた)、頭が良くなりたい、かっこいい大人になりたいという思いから、自己啓発本や哲学本など難しい本を読んでいた。 |
体 |
拒食ハイという感じで、体はだるさはなくアクティブに動けていた。体重が減ったせいでふわふわしていたが、体感は軽く感じていて、心地よさすらあった。 |
メンタル |
心細い。まだそんなに病んではいない。将来への不安と焦り。かっこいい大人になりたいけど、このままじゃなれないと感じていた。 |
15歳後半(半年)
非嘔吐過食(156cm 42kg)
食 |
ある日突然、お腹が空いて食べ始めたら、そこから体のスイッチが過食に切り替わった。 飢餓感から手につくもの全てを食べる。意志でコントロールできず、病気って感じの食べ方。食事が安定しなくなった。 三食とも過食で、米、パンなどの炭水化物を欲した。 拒食で消化力が鈍っており、胃腸が大量のものを消化できず、常に気持ち悪さと不快感があった。 気持ち悪さと不快感、カロリーをプラスマイナス0にしようという気持ちから、過食した次の日は食べないことも多かった。 |
運動 |
特にしていない。 |
生活 |
放課後は遊び歩いていた。また、塾も行っており、中高生にしては忙しい毎日だった。 |
体 |
胃の不快感もあり、体が常にだるく、重く、毎日しんどかった。 |
メンタル |
世の中が灰色、目が開かない。 完全に自信がなくなり、常に変わりたいと思っていた 食べ過ぎて気持ち悪くて、太ったらやだなとはおもっていたけど、てんぱっていた、正しい食べ方はわからないけど、食べなきゃやばい |
16歳~21歳(5年)
過食嘔吐(157cm 45kg-55kg)
食 |
過食後の気持ち悪さと不快感をすぐに無くしたくて、一回自然に吐いた時に楽になることに気付き、そこから自発的に吐くようになった。 食べ吐きが快感になっていた。
たまに過食嘔吐することで通常の食事が食べられるようになったが、通常の食事と過食嘔吐用の食事は完全に分けていた。 通常の食事は体に良さそうなものを食べ、過食嘔吐用は普段避けているジャンクなものを食べていた。
最初は週2回程度の過食嘔吐だった。 一回で、2000円分くらい。弁当、菓子パン、マック、コンビニパスタ、などのジャンクフードを詰め込み、吐いた。
そのうちどんどん頻度が上がり、多いと1日2時間おきに7回とか。 ちょっと嫌なことがあるとすぐに過食嘔吐に逃げるようになった。 トイレで吐いたものを流すと、全てリセットするような感覚になり、気持ち良かった。 その時期と平行して、通常の食事に対するルールが厳しくなっていった。少しでも自分のルールから外れると、リセットしたい感覚になり、過食嘔吐したくなった。
また、他の帳消し行為としてたまに下剤を飲んだり、半身浴をしていた。 |
運動 |
特にしていない。半身浴くらい。 |
生活 |
【高校】 朝起きることができず、学校は遅刻、早退が増える。 体は重くてだるく、死体みたいな状態。 高2の時が一番酷く、心療内科に行き、もうこれ以上は無理だと判断し、父の仕事の状況も関係して別の学校に転校する。
転校後も、登校するのが憂鬱で、毎朝母親に送ってもらい、なんとか出席日数を確保して卒業。 大学受験もほとんどノー勉で受かったところに進学。 |
【大学】 毎日過食嘔吐するように。どんどん感覚が麻痺して、毎日錯乱状態が続く。お酒という新たな現実逃避を手に入れる。 |
|
体 |
過食嘔吐から体内のバランスが崩れ、とてもむくむようになった。顔がぱんぱん。尿モレ。体力がなく、階段上れない。 |
メンタル |
【高校】 アップダウンが激しい。すぐ泣いたりとか、たまにハイになったり。喜怒哀楽が激しい。自分の感情についていけない、やばさマックス。焦り。(かいけつしていないまま現実逃避していた)、どうしよう。将来に対して不安。自己嫌悪。自殺願望。死にたい、消えたい。堕落者という意識。絶望感。 |
【大学】 病気としての自覚。だらだら生活に味を占める。高校生ほどの絶望感はなく、悪い意味での慣れ。食べている時は幸せだが、吐く時のむなしさ、その後トイレ掃除をする惨めさ。罪悪感。虚無感。惨めさ。人類の底辺という気持ち。自分のことを誇れない。自分は何をしているんだろう。 |
21~22歳(1年)
食べすぎレベル(157cm 53kg)※体重は過食嘔吐期間より少し減った
食 |
通常の食事では玄米中心など、健康を意識した食事。 食べ過ぎる時は スイーツ食べ放題、大盛り、回転寿司でたくさん食べるなど、楽しい範囲で食べすぎをした。 以前とは異なり、食べ過ぎることに対して、あまりストレスや罪悪感を持つことなく、楽しく食べることができた。 たまに、酔っ払っているときなどに過食嘔吐が出てしまうこともあった。 |
運動 |
ヨガ。 |
生活 |
生活リズム、睡眠時間も安定 |
体 |
吐かなくなってから、少しずつではあるけれど体のだるさは取れていった。消化機能がまだ回復しておらず、食べた後の胃の不快感は半年ほど続いたが、便秘も少しずつ改善し、食べたものを体内で消化して外に排出するという普通の人間の機能を久しぶりに体感することができた。体力も少しずつ戻ってきたように思う。 |
メンタル |
だいぶ安定した。人並み。振り出しに戻る 将来への不安、落ちこぼれ、人より置いてかれている感はあるけど、でもなんとかしようという前向きな気持ち |
克服に一番有効だったこと
1.寝る前に携帯を見ず、ゆっくり眠る
質の良い睡眠で、きちんと自分の体、心、頭を休ませてあげることが大切
頭が忙しく動き、交換神経がびんびんになっている状態では気持ちが休まらない。
きちんとお風呂に入り、リラックスしてから眠りにつく。
携帯を見ると、自分を不安にさせる情報や他人と比較してしまう情報が多く入ってくるので、そういうのに振り回されず、自分のマインドをオフにする時間を取る。
2.ヨガの呼吸法
片鼻呼吸(ナーディショーダナー)と丹田呼吸が良かった。
普段、交感神経がびんびんで、呼吸が浅く速く、吸ってばっかりでよく過呼吸になっていたが、この呼吸法で自動的に吐く息が長くなり、呼吸が深くなるため、副交感神経が優位になり、脳がα波を出してリラックスできる効果がある。
ハイなとき、自己嫌悪のとき、過食嘔吐したいとき、寝る前などにやると気持ちが落ち着く。
3.玄米食
白米と比べて、胃がもたれず、太らず、便秘解消にもなり、食べた罪悪感がない。
また、白米だと食べても食べても満足感が得られないが、玄米だと食べた満足感がある。
夜に炭水化物を食べたい人なので、基本的に夜は玄米にしている。睡眠の質も向上する。
克服の転機となった出来事、重要だったこと
友人のリタイア
15歳から仲良く、心の拠り所にしていた友達が20歳で自殺した。彼女は当時、精神的に追い詰められており、病院で精神薬を処方されて飲んでいた。ちょうど自分の過食嘔吐の時期と重なり、どんなに友達とつるんでいても、結局は自分で病気から抜け出さないといけないと強く感じる。自分で変わらなきゃ、誰も助けてくれないということを実感。
ヨガとの出会い
20歳の時にヨガと出会う。もともと体を整えようと思って通っていたエステのところがヨガスクールを持っており、最初は習い事として通っていた。次第に、ヨガをした日は気持ちが良くて、なんだか安心し、過食嘔吐が減る、しなくても大丈夫なことに気付く。
21歳の時に、ヨガの不思議なメカニズムを知りたくて、ヨガのライセンススクールに通う。そこで呼吸法により自律神経が整うということを学び、呼吸法を練習し、どんどん気持ちが安定していく。
ヨガをどんどん勉強していくうちに、成功や痩せてかっこいいと思われることより心と体を大事にすること価値があると思うようになる。たとえ成功できなくても、吐くのをやめて笑っていようという気持ちになり、どんどん症状が良くなっていった。
カナダとインド
22歳の時に1ヶ月間カナダ、2週間インドへヨガの修行に行く。この時初めて実家から出る。
カナダでは、ヨガの先生と一緒に毎日自炊し、オーガニックの健康フードを食べて過ごす。そこで、体に良いものは食べても不快感がなく、吐きたくならないことを実感し、食に対する好みも変化する。
インドでは、インド人の自由奔放に生きている姿に衝撃を受ける。彼らは、めちゃくちゃで、平気で嘘もつくし、わがままで、小さなことで怒るし、強引で、自己中で、車の運転なども我先にといった感じであった。しかし、彼らを見ていて、こんな生き方でもいいんだと新たな価値観を知った。自分はいい子ちゃん過ぎたな、もっと自由に生きていいのかと視野が広がった。
また、毎日2週間みっちり、ヨガの修行をしたことで、インナーマッスル、体幹部が鍛えられ、体がすごく軽くなった。今まで外にダダ漏れだったエネルギーが中に帰ってきた感覚だった。
カナダ・インドから帰国後は、過食嘔吐はなくなった。そして、自分を見つめなおし、今まで過食嘔吐に囚われて出来なかった人生構築の方に移っていった。
克服中に試したこと
20歳で、本格的に治そうと決めてから、たくさんのことを試し、たくさんお金も使った。
<食べ方系>
・カロリー計算
・レコーディング
<生活習慣・運動系>
・ジム
・スイミング
・マッサージ
・パーソナルトレーニング
・エステ
・リンパマッサージ
・岩盤欲
・加圧トレーニング
・半身浴
<アクション系>
・心療内科
・カウンセリング
・ネットでの情報収集
・鍼灸
・スピリチュアルの占い
・資格取得
・勉強(バカなことにコンプレックスがあったので)
・カミングアウトしまくった
自分の状況を友達、親、出会う人に話し、どうしたらいいか一緒に考えてもらった。また、一緒に食事をする際も、上手く食べられないから、バイキングは行きたくない、シンプルな食事のレストランにしてほしいとお願いした。
また、もし何かあったら助けて欲しい、いい治療法の情報をシェアしてほしいというお願いもしていた。
克服後
現在の生活
食 |
朝:食べたり食べなかったり 昼:自炊か外食。 夜:自炊か外食。 1日2食が多い。 自分の体のアンテナを信じて、自分の体の声に従って食べる。自分の体に合う食事を意識。(実は油モノが苦手だったことに気付く) 選べる時はなるべく健康的なものを選ぶが、基本は食べたいものを食べる。栄養バランスもそこまで気にしない。 頭を使ったときはとてもお腹が空くので、よく食べる。 食べ過ぎることもあるが、嘔吐しようと思わずに、消化するまで待てるようになった。食べ過ぎた後は、むくみとか消化の状況をみて、水を多めに飲む、積極的に食物繊維を摂るなどで後から健康的に調整する。 |
運動 |
日常の中で外を歩くことが好き ぺたんこの靴で、まっすぐ立って、しっかり歩く。 ヨガをする。意識して骨盤を閉める |
生活 |
フリーランスなので、自分で休みの日を決めている。だいたい週1とか。 自分の好きなペースで仕事ができている。 睡眠時間や食事時間はだいだい決めている・ お酒も週3,4くらいで嗜む。 |
体 |
ちょっと食べ過ぎても太らなくなる。体のメカニズムを学んだことで、冷えやむくみなどが解消された。 |
メンタル |
すごく強くなった。もう摂食障害にはならないといえる。 また、リタイア願望はない これから先、どんなに落ちても這い上がれる自信がある。 色々チャレンジしていく気持ちがある。 完璧主義でなくなり、60点でいいと思えるように。 やっと自分にOKできるようになった。 |
ダイエット
代謝を上げて、生きているだけで太らない体作りは可能だと考えている。
この期間までに何キロとかのダイエットではなく、自分を整えるボディメイキングという感覚。
2つのことがしっかりしていれば太らないと思っている。
1つ目は、下腹部の筋肉と骨格調製。骨盤を引き上げ、インナーマッスルを鍛えることで、普通に歩いているだけで燃える体になり、無駄な贅肉が付かない。
2つ目は、自律神経を整える呼吸と睡眠。食事が乱れるのは自律神経が安定しておらず、体に必要な食事を選ぶアンテナが分からなくなっているから。睡眠の質を向上させ、正しい呼吸をすることが大切。
また、痩せることに執着していない。それよりも魅力的になる方法があると分かった。
がりがり、ぱさぱさじゃなく、自分が一番魅力的に見える肉付きで、艶のある肌・髪の毛で、心の底から笑い、人間的魅力溢れる人になることを目指している。
さらに、モデルみたいに綺麗な人も実はそんなに苦しい努力はしていないことを知った。
ある日、とても綺麗な友達が、「昨日の自分の食生活は完璧だったなー」と言っていて、内容を聞いたら、結構食べていた。
それまで、血の滲むような努力をしなければ綺麗に保てないと思っていたが、実は綺麗で健康的でスタイルいい人って、徹底してやっていない。それよりも、自分の体が欲しているものを、楽しく、美味しいと感じて食べ、自分が気持ちいいと感じる運動を無理なくしている。要は、自分の体の声を正しく聞くアンテナを持ち、それに素直に従っている。だから、自分に厳しくして追い込むよりも、そのアンテナを正しく働くようにすることが重要。
進路・人生の捉え方
自分に素直に生きていたら踏み外すことない。なんとなく違和感があること、本当は嫌なことを無理してやらない。自分に必要なチャレンジなのか、必要ではない執着なのかを考えて、選択していくことが大事。
また、楽しみながら生きていい。実は頑張っている人も自分の60%くらいで、自分が無駄に頑張りすぎていた。また、頑張っているからといって効率が良いわけではないので、もっと効率良くハッピーに生きていい。
人生の成功はしたいけど、自分にとっての成功とは何か考えることが大事。ある人が「成功して六本木のタワーマンションに住みたい」と言っていたのを聞いて、自分は違和感を覚えた。自分にとっての成功は、自分の好きなときに仕事したり、休んだり、旅行に行き、自然が多くて、自分の心にも体にも心地よい場所で好きなことをして暮らすことである。
成功ばっかり追いかけると辛くなるから、まずは自分の身の回りの小さな夢や目標を1つずつ叶えていき、その積み重ねの先に成功があると思っている。
現在のお仕事、ご活動について
ヨガインストラクターとして、新宿など、都内を拠点にヨガクラスやヨガイベントを多数行っている。
まとめ
「治った」の定義
「ありのままの自分を受け入れ、自分の人生を生きようと思えること」だと思う。
それまでは、完璧主義で、いつも自分と周りを比べて、自己嫌悪に陥っていたが、治ってからは自分のことも自分の人生も愛おしいなと思えている。
また、自分のことを客観的に捉えられるようになり、たとえ嫌なことがあっても、「人生をドラマで例えたら、今は盛り上がってBGMが流れているシーン」だなと、ある意味冷静に、長期的な目線を持って捉えられるようになった。どんな嫌なことも失敗も全ては理想になるまでの材料だと思っている。
体重が普通に戻ったとかではなく、気持ちが治ったかどうか。
振り返ってみて
あの試行錯誤の7年間がなかったら、こんなに強くないしこんなに人生楽しくなかったし、こんなに自分を好きになれなかったと思う。必要な時間だったと思う。
メッセージ
いまの状況を、何かの糧にすることができる人だから、いまの状況にいるはず。良いことも悪いことも、そのまま味わうことが、人生の財産になるはず。摂食障害を経験した人は本当に人間らしくて魅力的で尊敬できる人が多いです。