12.摂食障害克服のキーは、「理想の自分を押し付けるのではなく、本来の自分を愛すること」(寿奈)
寿奈(30)
オーストラリア在住
飲食店勤務
プロフィール
オーストラリア在住。飲食店勤務。
自身の摂食障害の経験や現在の生活についてのブログも書いている。http://tesuna.com/
克服前
症状
拒食、過食嘔吐、非嘔吐過食
ダイジェスト
期間 |
状態 |
17歳~19歳(2年) |
拒食・過食嘔吐 |
19歳~22歳(3年) |
非嘔吐過食・過食嘔吐 |
22歳~25歳(3年) |
症状が止まる |
25歳~26歳(1年) |
たまに過食嘔吐 |
人生曲線
原因、きっかけ
間接的な原因は、様々なストレスが重なったこと。特に、反抗期で母との喧嘩が耐えなかったことと、部活が忙しかったことが大きかった。
直接的な原因は、ストレスから胃をやられてしまい、一時的に体重が急激に落ちたこと。
家庭環境
両親、姉、兄の5人家族。
高校時代は部活が忙しかったため、家族が寝た頃に帰って、起きる頃に出て行く生活。ほとんど顔を合わせることがなかったが、家族の誕生日や旅行には必ず集まっていたので、基本的に皆が互いのことを想い合っている家族だった。
母
元教師で、わりと完璧主義。
子どもに対する理想があり、それを押し付けられているように感じていた。習い事も母が決めたものをしていた。
母の理想の娘像と自分のギャップが大きかった。
コミュニケーション不足で、喧嘩が絶えなかった。
父
わりと放任主義で、自由にやらせてくれた。
姉
基本的に仲良し。母との喧嘩が耐えなかった頃はよく仲裁に入ってくれ、悩みがあれば一番に相談をしていた。
兄
先天性の障害があり1人で何かをすることが困難だったため、24時間家族の介護が必要な状態だった。特に母は兄に付きっきりだった。
兄は頭が良く、パソコンやゲームが得意だった。
基本的に仲良し。
学校環境
男女共学で、校則が厳しい高校。眉毛を描く、髪を染めることは禁止。
まとまった女子のグループが苦手で、少人数で動くことが多かった。
部活はラグビー部のマネージャーで、毎日朝から晩まで忙しく、休みは月1回ほどしかなかった。
性格
頑固、負けず嫌い、完璧主義、好奇心旺盛。
ダイエット
元々食べても太りにくい体質で、ダイエットをしたことはなかった。
体型コンプレックスも特になかった。
その他
胃をやられてしまい、体重が急激に落ちたこと
ストレスから胃をやられてしまい、胃カメラをすることになった。胃カメラ後から食べる量が極端に減り、一気に5キロほど体重が落ちた。
こんなに簡単に体重って減るのか、と数字が減ったことが嬉しかった。
また、周りから「どうやって痩せたの?」「大丈夫?」などと注目されるようになり、それが嬉しくてその体型をキープしたいと思うようになった。
克服中
完治までのプロセス
拒食・過食嘔吐(約2年)→非嘔吐過食・過食嘔吐(約3年)→症状が止まる(約3年)→たまに過食嘔吐(約1年)→完治
17歳~19歳(約2年)
拒食・過食嘔吐(168cm min45kg)
食 |
【高校】 拒食と過食嘔吐の繰り返し。
・拒食時の食事 朝:食べない 昼:ヨーグルト1個だけなど(母が作ってくれた弁当は捨てていた) 夜:食べない
家族が起きている時間にほとんど家にいなかったため、食べていないことを気づかれていなかったと思う。外で食べられるようにお金を渡されたりはしたが、食べているかを心配されることはなかった。
過食衝動が来るのは、 友達と外食した後やパンなど禁止食材を一口でも食べた時。 普段は禁止にしているパン、麺類、甘いものなどをお腹パンパンになるまで詰め込んで、吐いていた。 |
【大学】 基本的に毎日、朝昼夜の3回過食嘔吐 朝:母の作った朝ごはん 朝ご飯を食べると吐きたくなり、普通の量を家で食べた後に、学校へ行く途中にコンビニでパンや甘いものを買いこみ、食べて吐く。 朝の授業に遅れることもしばしばあった。
昼:大学内のコンビニや学食で友達と食べる 友達と別れた後、さらに弁当やおにぎり、カップラーメン、パンなどを過食嘔吐。午後の授業に遅れることもしばしばあった。友達には摂食障害のことを話していなかったが、友達は食べる子が多く、自分が食べ過ぎていても不審がられることもなかった。
夜:家で夕食 その後、家族には散歩と言い外に出て、過食、近くのショッピングセンターのトイレで吐く。 |
|
運動 |
なし。 |
生活 |
【高校】 毎日部活で忙しい。家族が寝た頃に帰り、起きる頃に家を出る。
|
【大学】 規則正しい生活。 時間に余裕ができ、家にいる時間が多くなった。 サークルには入らず、授業がない時は、友達と遊んだりバイトをしたりしていた。暇な時間も多かった。 進級に影響することはなかったものの、過食嘔吐が始まってしまい、授業を欠席することも多かった。 |
|
体 |
お風呂などで座ると、尾てい骨が痛い。 あばら骨が浮き出る。 体は痩せているが、顔だけは浮腫んでパンパン。コンプレックス。 食べてないが、すごく元気で動き回れる。 吐き始めの時は吐きダコがかさぶたになる。 |
メンタル |
何でもできる感じ。痩せて注目されて嬉しい。痩せた体型をキープすることに全力を出す。病気の自覚なし。吐くことを悪いことだとは思っていない。授業をスキップすることや食べ物にお金がかかることに対する自己嫌悪や罪悪感。 |
19歳~22歳(約3年)
非嘔吐過食・過食嘔吐(168cm max 60kg)
食 |
吐くことへの罪悪感や家族への後ろめたさが出てきたため、吐かないと決めて何日間かは非嘔吐過食でキープするものの、太ることに耐えられなくなってまた過食嘔吐に戻る、というサイクルを定期的に繰り返していた。 |
【非嘔吐過食のとき】 朝、昼、晩、間食、など思うままに四六時中食べる。 一日中食べ物のことばかり考えている。 食欲が抑えられず、苦しくなるまで食べる。お腹が苦しすぎて横になれず、座って寝たことも。 特に、パンや麺類やお菓子を食べたくなることが多かった。 |
|
【過食嘔吐するとき】 吐くことに慣れて、量も回数も多くなる。 自分の中の禁止食材を食べた時に過食嘔吐になることが多い。 毎回、今日が吐くのは最後だから悪いと思っているものを全て食べよう、と考え、高い値段のパンなどを買ってきて過食嘔吐。 しかし、いくら今日が最後だと言い聞かせても、結局繰り返してしまい、また自己嫌悪に陥る。 |
|
運動 |
大学の体育の授業くらい。 |
生活 |
仲の良い友達もでき、大学生活を満喫していた。 以前よりは過食嘔吐で授業を欠席する回数も減るが、過食の量は酷く、お金を使いすぎてしまう。 過食食材のためにカードで60万円の借金をしたことも。
夏休みに1ヶ月間カナダへ語学留学。その1ヶ月間は過食・嘔吐が止まる。 |
体 |
基本的に元気。浮腫みは酷く、パンパン。 |
メンタル |
人の前では元気に見せている。 太ったことが嫌で仕方ない。特に、人から太ったねと言われるのが嫌で、高校(痩せていた)時代の友達とは会わないようにしていた。 ダイエットしようとしても、食事に意識を向けると逆に過食が酷くなり、上手くいかない。 就職活動の時期は人並みに落ち込んだりもしたものの、就活という打ち込めるものがあったのは、逆に自分にとってはプラスだった。 今までは吐くことを悪いことだとは思っていなかったが、罪悪感が出てくる。同世代は買い物や旅行にお金を使っているのに、自分は食べ物のことしか頭になく、食べ物に囚われている状態が嫌だった。 良い日、悪い日の評価が○か×で、△がなく、その基準は全て食だった。 なんとか治したいと思っていた。 |
22歳~25歳(約3年)
症状が止まる(168cm 55kg前後)
社会人になってすぐ、仕事にはまり、症状が止まる。
食 |
ほぼ外食 朝:食べない、おにぎり1個 昼:会社近くか営業先で定食など 夜:食べないかコンビニのおにぎりなど。飲み会のことも。 間食:なし
パンや甘いものは避けていたが、米は良いものだと思っていたので、よく食べていた。 過食衝動なし。 |
運動 |
なし。営業で移動が多く、よく歩く。 |
生活 |
広告関係会社の営業として就職。 平日は朝から終電まで、土日も仕事ばっかりと、とにかく仕事にはまる。 やりがいもあって楽しく、4ヶ月目で部下ができ、1年で課長に昇進するなど結果もついてきた。 やればやるだけ、売上の数字やお給料のインセンティブで見えるのが嬉しく、また、周囲に認められるのも嬉しかった。
金銭的にも余裕ができたので、借金の返済や、好きなものを買ったり、旅行に行ったりと食以外にもお金を使えるようになった。また、食に関しても、美味しいレストランに行くなど、過食ではなく、食を楽しめるようになった。人生初の一人暮らしも始め、充実している。 |
体 |
元気。吐かなくなったので浮腫みもなく、体も軽い。 |
メンタル |
絶好調。仕事がきつい時に落ち込んだりすることはあったが、基本的に毎日楽しい。 自分のことを認めてあげられることも多く、以前よりも自分のことが好き。体型に関しては、コンプレックスはあったものの、深刻ではなかった。 痩せたいとは思っていたが、仕事で忙しいと自然と痩せるので、ちょうどバランスがとれていた。 |
25歳~26歳(約1年)
たまに過食嘔吐(168cm 量っていない)
仕事は楽しかったが、他のこともしてみたくなり、1年で3回転職を繰り返す。
しかし、人間関係のストレスや仕事内容に興味が持てないなど、精神的ストレスが重なる。
食 |
基本的に朝昼夜の3食普通に食べる。外食が多い。
過食嘔吐は週に1回程度、夜が多い。 夜にちょっと量を多く食べると止まらなくなり、その後コンビニで買ってきたものをお腹がパンパンになるまで詰めて吐く。
以前との違いは、「ファミマのこれが食べたい」「ローソンのこれが食べたい」など食べたいものがはっきりしており、それをまず食べてから、他のものを食べて吐いていた。特に、普段避けているパン、洋菓子、麺類が多かった。 過食嘔吐した後は、またやっちゃったという罪悪感と自己嫌悪。 |
運動 |
たまにジムやヨガに通う。 過食衝動が来た時に、運動をしたら過食の衝動が無くなった時もあった。 |
生活 |
毎日休むことなく仕事。朝8時に起きて、夜は遅い時は2時に寝る。 休日は、遊びにも行かず、友達とも会わない。
元々英語や海外が好きで、留学したい願望があったので、正社員の他にも空いた時間に派遣で働くなど、とにかくお金を貯めていた。 |
体 |
激太りも激やせもない。だるさもない。 過食嘔吐した日や次の日は浮腫むが、以前のように毎日パンパンに浮腫むということはなかった。 |
メンタル |
あまり良くない。一度やめられたと思っていた過食嘔吐が始まった罪悪感と自己嫌悪。合う仕事が見つからず、なかなか仕事が続かない自分に自信を失う。自分が好きじゃない。 |
克服に一番有効だったこと
1.海外旅行
韓国、台湾、タイ、シンガーポール、ベトナム、カンボジア、マレーシア、カナダ、アメリカ、イタリア、ニュージーランド、など一人旅を含め、海外をたくさん旅した。
その中で、自分が今まで信じていた日本の基準が海外では当たり前じゃないことを肌で感じた。
美の基準も日本とは異なっており、自分のコンプレックスだった部分も海外では評価された。例えば、童顔は若い、顔が丸いのは可愛い、大きいお尻はセクシー、など自分が気にしている部分も、国が違えば逆に羨ましいと言われる対象になるのだなと分かった。
同時に、今まで自分もその周りも、メディアに影響され過ぎていたなと客観的に捉えることができた。
2.豆腐を食べる
食べ過ぎて過食のスイッチが入りそうになった時に純豆腐や麻婆豆腐を食べると、不思議と過食衝動が収まり、リセットできる。
純豆腐や麻婆豆腐は野菜や豆腐がメインで健康にいいイメージがあり、食べ応えがある割に食べても罪悪感になりにくい。
3. 伊達友美さんの本
『食べてきれいにやせる!―伊達式脂肪燃焼ダイエット』
などの本を読み、自分の中で食べることを悪にせず、良いこととするようにした。
徐々に、食べることは悪いことではないんだな、食べることを許そうという気持ちになっていった。
4.ステップあやさんのブログ
どうやって治したらいいのか、摂食障害を克服した人のブログを探していた。克服した人のブログが少ない中、ステップあやさんのブログは、自身の経験から体のことから心のことまで幅広く書いてあり、とても参考になった。
克服の転機となった出来事、重要だったこと
1.兄の死
26歳の時に、先天性の障害を持っていた1つ上の兄が亡くなった。
兄は障害のため、自分1人では何もすることができず、24時間家族の介護を受けていた。また兄は食も細く、あまり食べられなかった。
それまではあまり感じることはなかったが、兄の死をきっかけに、五体満足で生きていることは奇跡であり、食べられることはとてもありがたいことだと改めて思うようになった。
そして、兄と比べたら、自分の体型や食の悩みは小さいもので、悩んでいること自体が兄に対して失礼だと感じるようになった。
この兄の死をきっかけに心境がガラリと変化し、もう過食嘔吐をやめようと決意し、そこからは症状がぴたりと止まった。
2.カナダ留学
元々英語と海外が好きだったため、大学の夏休みを利用して、カナダへ1ヶ月間語学留学に行った。
それまでは毎日過食嘔吐をしていたが、カナダにいる間は過食も嘔吐も全くしなかった。
朝から3時までは語学学校、その後はアクティビティという毎日で、全てが新鮮で刺激的だった。また、ホームステイで食事の量も決まっていたので、過食になる前にご馳走様ができた。パンやお菓子も過食になることなく普通に食べられた。
帰国後は、また過食嘔吐をする生活に戻ったが、「何かに夢中になると、周りの目や体型が良い意味で気にならなくなる」という、治すヒントを得られた。
克服中に試したこと
効果的なものも、効果的じゃなかったものも、
・栄養学を学ぶ
・ジム通い
・ヨガ
・炭水化物抜きダイエット
・18時以降食べない
克服後
現在の生活(168cm 量っていないが60kgくらい)
食 |
朝:スムージー 昼:適当 夜:適当
飲食店のメインの時間帯は夜なので、昼夜一緒のこともあるし、夜は帰宅後22時くらいになることも。 パンとか麺類は普段はあまり食べないが、食べたら食べたでよしとしている。生理のときは食べている。 人との食事も不自由なく普通にできる。
食べ過ぎた時もストレスにはならない。 夜に食べ過ぎた時は、満腹のまま寝ると胃もたれするので、すぐには寝ないようにする。 |
運動 |
たまにヨガをしたり、ビーチ沿いをランニングする。 |
生活 |
基本的に仕事。 だいたい9時ごろに起きて1時くらいに寝る 休みはランダム。休みの時は家でゆっくり友達や彼と遊んだり、料理したり、のんびり過ごす。 |
体 |
体調は良い。仕事が立て続けになる時、疲れるくらい。 |
メンタル |
落ち着いている。 特に海外にいると、良い意味で自分がどう見られているか、あまり人の目が気にならなくなる。 |
ダイエット
痩せようと思ってするダイエットはしてないが、健康には気をつけている。朝はスムージーで野菜や果物を積極的に摂るようにしている。また、疲れた時ほどランニングをして、頭と体をすっきりさせている。美よりも健康を意識する。体重は健康診断の時以外は量っていない。
人生の捉え方
とにかくやりたいことだけをやろうと思っている。
また、自分が嫌だ、辛い、やりたくないと感じる気持ちを大切にしている。
摂食障害の時は、辛くても続けなきゃいけない、こうでなくちゃいけない、と何かと義務感に縛られていた。
今は、自分がとても辛いのに続けるのは無理だと考えているので、無理に固執しない。
世間的に良い会社に入っても、自分が辛いと思ったら辞めてもいいし、逆に辞めることによって新しい道が開ける。
やりたくないことはダメなことではなくて、自分の人生をどう歩むかのヒントになる。
現在のお仕事について
元々、オーストラリアは半年の留学で来ており、その後は帰国予定だった。しかし、ワーキングホリデーを利用して延長し、合計1年半滞在している。
人と接することが好きなため、飲食店で接客の仕事をしている。仕事は英語で行う。
まとめ
「治った」の定義
「普通の人間」になること。
自分にとっての普通は、普通にご飯を食べられること。
お腹が空いた時に食べて、お腹いっぱいになったらご馳走様ができる。
また、気持ちの面では、「ま、いっか」という気持ちを持てるようになること。
食べ過ぎたとしても、自分の食べたかったものが食べられたならいいか、と良い意味で緩みができた。
摂食障害の時は0点か100点しかなかったのが、50点でもいいやと思うようになった。
振り返ってみて
病気中は、なんて人生無駄にしてるんだろうって思う人が多いと思いますが、今克服したわたしからすると、まったく無駄じゃないです。
たしかに病気じゃなかったらもっと色々な可能性もあったと思うけど、今わたしには、摂食障害を患って克服した経験をしたからこそ気付けたことがたくさんあります。
それは、自分にとって何が本当に大切で、何が本当に好きで、何が本当に必要なのか。
克服出来てから、鈍っていた五感がきちんと戻ってきて、自分のことがよりわかってきたんです。
また、自分自身と母をすごく好きになれました。
摂食障害中は”理想の自分”をどうしても諦められなくて、本来の自分とはほど遠いものを求め続けていました。
自分が自分に、本来の自分とは違う、”理想の自分”を押し付けていたんです。
すごく生き苦しかったし、理想とは違う自分を好きになれませんでした。
ある時ふと、これって親が子どもにやりがちな、やってはいけないことだよな、と気付いたんです。
わたしはこれを母にされていやだったじゃん、と。
それからは、本来の自分の長所をどんどん見つけることが出来て、たとえ理想とは違う自分でも、愛せるようになりました。(わたしは本来の自分を愛せるようになることが、摂食障害の克服に繋がると思っています。)
それに、母はわたしのことが嫌いで母の理想を押し付けていたのではなく、それは、わたしの人生をより良くしたいという想いからだった、ということにも気付けました。
振り返るとわたし自身、うまくいかなかったことを何かと母のせいにしていたということも多々あり、今では反省しています。
どれも、摂食障害の克服という経験があったから、気付けたことだと思っています。
メッセージ
摂食障害中って、とにかく自己嫌悪の嵐だけど、出来ないことを悩むより、どうか出来ない自分を認めてあげてください。
例えば、過食しちゃっても、過食しちゃった自分を責めるんじゃなくて、まず認めてあげること。
太っちゃっても、こんなのわたしじゃないって目を背けるよりも、太っちゃった自分を許してあげること。
簡単にはいかないかもしれないけど、これが出来たら過食嘔吐の欲が本当に減ります!
前項でも書いた通り、わたしは本来の自分を認めて愛せるようになることが、摂食障害の克服に繋がると信じています。
摂食障害は本人の意志だけで治すのは簡単じゃないけど、本人の治りたい意志なくしては治せないと思っています。逆に言えば治したい意志があればきっと、誰にでも克服出来る時期やきっかけはきっと来ます。
わたし自身そうだったから。
だから今摂食障害に悩んでいる人も、いつかきっと必ず治ると信じて、自分を認めて大事にしてほしいです。