摂食障害リアル克服体験談

今現在摂食障害で苦しんでいる方に向けて、克服者がどのように治っていったのか、そして今どのように生きているのか、たくさんの事例を紹介します。

【管理人の頭の中】自己肯定感の低い子供たち

 

こんにちは。ご無沙汰しておりました。

実は、私、ひっそりと中高の教職課程を取っていて、この3週間ほど母校の中学校に教育実習へ行っていました。

長いようで短い3週間。本当に色々なことがあって、色々なことを考えたのですが、その中でも特に気になったことをアウトプットしておきます。

それは、

 

子供たちの自己肯定感の低さ

 

です。

 

私の母校の中学校は公立ですが、学校全体の学力も高く、行動面的にも基本的に良い子が集まっています。

しかし、全体平均と比べて、子供たちの自己肯定感が低いという話を聞きました。何でこんななんだろうと思うと同時に、自分も自己肯定感が高い方ではなかったので、納得する気持ちになりました。

 

内閣府が毎年まとめている、「子ども・若者白書」の26年版には、特集として国際間の子どもの意識調査というものが記載されており、こんな調査結果があります。

日本の若者は諸外国と比べて,自己を肯定的に捉えている者の割合が低く,自分に誇りを持っている 者の割合も低い。

日本の若者のうち,自分自身に満足している者の割合は5割弱,自分には長所があると思っている者 の割合は7割弱で,いずれも諸外国と比べて日本が最も低い。

平成26年版 子ども・若者白書(全体版)(PDF形式) - 内閣府

 

子どもの自己肯定感の低さは、何も私の母校に限った話ではなくて、全体的な問題なんだなということがわかります。

なぜ、こんなに自己肯定感が低いのか、私なりに考えてみました。もちろん、家庭環境や自分で持って生まれたものも大きいと思いますが、学校教育の中での原因について考えてみました。

 

1.多様性がない環境

特に私の母校に言えることですが、みんな似ている人が集まっています。同じような家庭環境、同じような進路、同じような活動をしている子どもたち。

そんな子たちが、同じ制服を着て、同じ靴下を履いて、同じ髪型をして、みんなと同じペースで生活する。とにかく同質性が求められている気がします。

もちろん、集団行動、協調性を覚える時期でもあるので、全体に合わせることは時として必要なのですが、こんなに同質である必要はないと思うんですよね。

私の中学時代を思い出してみても、何か息が詰まる感じがしたのは、この「同質性」を求められていたからだった気がします。社会に出れば、同質であることなんて意味がないのに、なんなんだろう。

中学時代から学校内外問わず、もっと多様な人と関わって、多様な生き方を知っていれば違う気がする。

 

2.先生が一人一人の個性を認め、褒めていないこと

自分が思っていたほど、先生が子どもたち一人一人を見ていない。子どもたちは本当に1人1人違います。先生が、そこをきちんと認めて、小さなことでも褒めてあげれば、自分は自分でいいんだ、自分にも褒められるようないいところがあるんだと思うことができるのに。もちろん、3週間しかいなかったので見えていない部分も大きいと思いますが、先生が子どもたち一人一人に着目してあげている様子があまり感じられなかった。

もちろん、それがとても上手く自然にできている先生もたくさんいて、その先生方の姿勢には本当に感動しました。

 

3.クラスという場所の絶対性

中学校はとにかくクラスで生活します。1度クラスでキャラクターが固定したら、そこに縛られてしまう。勉強ができないやつは、勉強ができないやつとしてキャラが固定してしまう。部活などはありますが、他に自分を表現できる場所が少ない。

また、クラスという場所に馴染めなかったらアウトサイダーとして外に追いやられてしまう。保健室登校不登校になるしかなく、他に場所がない。

クラスという場所は絶対的なものであって、そこが合わない人にとってはなんだかとても窮屈だと思う。

 

まとめ

以上3点あげましたが、完全に私の個人的な考えであるし、分析も足りないと思いますが、とにかく感じたことをつらつらと書いてみました。

 

かく言う私も、元々自己肯定感が高いほうではなく、病気の最中は自己肯定感がどん底までいきましたが、今は自己肯定感が普通にあります。

自己肯定感が復活して思うことは、自己肯定感が高いほうが、何事も上手くいくし、何より生きていて楽です。ほんとに!これはそう!

 

その大事な自己肯定感が、子ども・若者の間で低いというのはこの国にとって、大問題だと思います。実際に自己肯定感の高い子どもの方が学力が高いというデータもあるし、未来を担っていくのは子どもたちですから、この問題の解決・改善は急務だと思います。

じゃあ、具体的には何を提案するんだよ、という声も自分の中で聞こえてきますが、ここについては、まだ考え中です。

 

 

自己肯定感は摂食障害や鬱とも大きな関係があると思うので、引き続き記事にしたいと思います。もうちょっと更新のペースを多くするぞ!

 

では、素敵な1日をお過ごしください^^